人が生活する家には、どうしても隙間ができます。
家へ飛来するコウモリはとても小さく、1.2cmの隙間があれば侵入できるとされています。

突然家の中でコウモリを見たり、屋根裏や天井裏で気配を感じた場合は、侵入した場所を特定する必要があります。
コウモリを追い出したら、再侵入防止のためにその場所をきっちり塞ぎましょう。

ここでは、一般家屋でコウモリの侵入口になりやすい場所を紹介します。

屋根や壁の隙間、戸袋

瓦屋根の場合、瓦同士の隙間や外壁と瓦の隙間からコウモリが侵入することが考えられます。
屋根から侵入されて巣となると、雨漏りを誘発する恐れもあります。

古い家屋では、経年劣化などで壁に隙間が出来ることもあります。
細い隙間であっても、1cm程度開いていればコウモリは侵入できます。

長期間雨戸の開閉をしていない戸袋の中は、侵入が容易にできる上に日が当たらず、かつ閉鎖されているため外敵からも守られるという、コウモリにとっては快適な巣となってしまいます。

配管口・通風口・換気口

エアコンを設置している部屋では、配管のために開ける配管口に余裕を持たせ、大きめに開けることがあります。
その場合、エアコン設置後には穴の周りの隙間をパテなどでしっかり塞いでいないと、そこから室内へコウモリが入り込む可能性があります。

特別古い家でなければ、至るところに湿気対策の換気口や通風口が、屋根裏や天井裏の空気を入れ換えるために設けられています。
換気口に取り付けられたカバーが隙間を広く開けたものであったり、カバーが外れたり破損したりしていると、コウモリが容易に侵入できる状態となります。

換気扇も長期間動かしていない場合、侵入口になったりそれ自体が巣にされてしまったりすることがあります。
動作確認も兼ねて、定期的に作動させましょう。

エアコンの配管周りのちょっとした隙間であれば、ホームセンターでも入手可能なパテなどで塞いでしまうこともできます。
ただし、中の様子が見通せず、まだ中にコウモリがいる可能性がある場合は隙間を塞いではいけません。
コウモリが中に閉じ込めらたまま死んでしまうと、死骸が腐敗して家の中の空気が汚染されたり、他の害獣や害虫を呼び寄せることにもつながります。

浴室やキッチンの換気扇から侵入される場合は、外側に金属製のネットなどを取りつけるのも効果的でしょう。
ただし、1マスが1cm以下の目の細かいものにする必要があります。

侵入経路が分かったら

「鳥獣保護法」で保護動物として指定されているコウモリは、捕獲や殺傷をしてしまうと法律によって罰せられてしまいます。
また、経路が分かったとしても、ほとんどの場合は人間の手が届きにくい所にいるため、中にいるコウモリを1匹残らず追い出すことは簡単ではありません。

さらに悪いこととして、コウモリは様々な寄生虫や細菌・病原菌を持っていることが多いです。
直接触れなくても、コウモリの糞や尿によって汚染された空気を吸い込んだり、鼻や目などの粘膜に付着することで、ウイルスに感染する恐れもあります。
そのため、侵入経路が分かっても不用意にのぞき込んだり探ったりはしないようにします。

確実な駆除のためには、コウモリ駆除の実績と知識を持った専門業者へ依頼することが最善です。
専門業者では、コウモリ駆除に必要な道具や装備を使って、安全・確実に駆除します。
もしコウモリの数が多く、どうしても捕獲して運び出す必要がある場合は、行政機関に対し「有害鳥獣駆除」の申請をした後に捕獲しましょう。

まとめ

コウモリが家に侵入する経路は、主に屋根や外壁のわずかな隙間や戸袋、換気口や通風口、換気扇などが挙げられます。
自力で侵入防止を講じることができる箇所もあれば、そうでない箇所もあります。

鳥獣保護法の保護指定動物であり、病原菌を保有している可能性が高いコウモリを、うっかり殺してしまったり触ってしまったりすると、法的にも衛生的にも非常にまずい事態になります。

業者へ依頼する費用を惜しむあまり、無理に自分で追い出そうとしないようにしましょう。