洞窟にいるイメージが強いコウモリですが、最近ではアブラコウモリという種類のコウモリが家屋の天井裏などに侵入しているというケースが増えています。
この種はとても小柄なので、なんと2cmほどの隙間があれば楽々と侵入出来ます。
蛾などを食べる益獣でもありますが、やはり衛生面を考えるとそのまま放置はしておけません。

そこで、コウモリを追い出すために知っておきたいポイントをいくつか知っておきましょう。

目次

お勧めは忌避スプレーを噴射する事

天井裏などにコウモリが住み着いている事が確認できたら、まずすぐに出来る事をやってみるのが良いです。
それが忌避スプレーを使うという事です。

忌避スプレーにはコウモリが嫌がるハッカ油などが配合されており、噴射する事で追い出す事が期待出来ます。
スプレーの効果は大体3、4時間程なので、コウモリを追い出したらすぐに出入り口など侵入されそうな隙間を金網やパテなどを使って塞ぎます。
スプレーの効果は永遠に続かないので、侵入されそうな所は全て塞いでおかなければ再び戻ってきてしまう可能性があるからです。

お勧めの時間帯は、コウモリが餌を食べるために外へ出ていく夕方から夜にかけてです。
注意しなければいけないのはコウモリは7月から8月頃は繁殖をする時期なので、もしこの時期に住み着かれている事がわかった場合は自分で追い出すのは難しいです。
7月頃に2、3匹の子供を出産して、子供達が巣立つのが生まれてから1か月後くらいですから、追い出しやすくなるのは巣立ちをした後の8月以降という事になります。

忌避剤に関しては、最も使いやすいのはスプレータイプですが、他にもジェルタイプや錠剤タイプなどもありますので、状況によって使い分けてみるのが良いです。
ジェルタイプはスプレータイプより長時間効果を発揮する事が可能です。

コウモリ

コウモリが嫌がる超音波を出す機械を使ってみる

スプレー以外でコウモリを追い出す事が出来る物として、超音波を出す専用機械があります。
これは、視力が悪いコウモリが超音波を頼りにして行動している事に注目した対策方法です。
コウモリが発している音波を邪魔する超音波を発生する装置が市販でも購入出来ます。
価格は4000円前後からありますので、住み着かれている状況によって選んで試してみるのが良いです。

もし超音波発生装置を置くスペースなどがない場合は、コウモリが住み着いている場所の入り口付近や周囲などに磁石を置いておくというのも良い方法です。
これは効果的には超音波を発生して邪魔をするという事と同じものです。
コウモリは超音波の反射によって自分の住処との距離などを確認しています。
ところが、磁石を置いておくとその磁力によって超音波が乱れて確認を出来なくなってしまうのです。
自分の居場所さえわからなくなったコウモリは磁石がある限り、自分が元いた場所に戻っていく事が不可能となります。

ただ、磁石を設置する場所の付近に磁力の影響を受けてしまう物を置いてあると、それらも正常に使えなくなってしまいますので、設置場所はよく考えておく必要があります。
磁石を使う場合は一般的な磁石より出来るだけ強力なタイプの物を使います。
弱い磁石ですと、期待通りの効果を得る事が出来ません。

天井裏にいるコウモリにはネズミ駆除用の燻煙剤も効果的

使う場所は限定されてしまいますが、天井裏に住み着いているコウモリの駆除には、ネズミ駆除に使う燻煙剤も効果的です。

ここで注意しておかなくてはいけないのが、害虫用の燻煙剤を使ってもコウモリには効かないという事です。
ネズミ駆除用の燻煙剤は市販で700円前後で販売してますので、すぐにでも使う事が出来ます。
天井裏の平らな場所に燻煙剤を置いて2、3時間ほど放置しておくだけなので手間もかかりません。
駆除したい部屋にペットなどがいる場合は念のために他の部屋に移動させておくほうが安全です。

天井裏に煙が十分に行き渡るようにするため、燻煙剤を使っている間は部屋を閉めっぱなしにしておく必要があります。
もし燻煙剤を使うのが難しい環境だった場合は、代わりに蚊取り線香を使うのもお勧めです。
コウモリは煙を嫌いますので、蚊取り線香でも効果は得る事が出来るのです。

どちらも一時的に追い出す事が出来るという方法なので、追い出した事を確認した後は侵入口を必ず塞いでおかなければいけません。
侵入口を塞ぐ物として便利なのは、ネズミ侵入防止用のパテです。
コウモリが嫌いな成分が配合されているタイプがあるので、そういった物を利用します。
コウモリはトウガラシの香りも苦手なので、トウガラシ成分が入っている物を使うのがより高い効果を得られます。

まとめ

自分でコウモリを追い出すための方法を3つ程ご紹介しましたが、どれも一時的な対策であり、しっかりと侵入口を塞いだつもりでも見逃している場合があります。
すると、しばらくして再びコウモリは戻ってきてしまいます。

そういう時にはプロの害獣駆除業者に依頼をして、根本的な解決を出来るようにするのがお勧めです。
業者は落ちているコウモリのフンの始末なども含めて、二度と侵入されないようにしてくれます。