ねずみ駆除は自力で行うと大変な労力を必要とするので、業者に頼むケースも多いでしょう。
その際に、業者がどのような方法でねずみを駆除をするのか気になる人もいるのではないでしょうか?

ねずみ駆除といってもそのやり方は様々で、業者によって変わってきます。
ただ、ねずみ駆除には流れというものがあり、それは大まかに2つにわけることができます。

それは、「今家に居るねずみを捕獲、殺傷、あるいは追い出す作業」と「これからねずみが入ってこないようにする作業」の2つです。

それらを踏まえてこちらでは業者が行うねずみ駆除の方法をまとめていますので、気になる方はぜひご覧になってください。

目次

捕獲によるねずみ駆除

ねずみを捕獲してから処分する駆除方法です。
捕獲は主に2種類あります。

  • ・ネズミ捕り用のカゴによる捕獲
  • ・粘着シートによる捕獲

ネズミ捕り用のカゴにはバネ式と箱式があり、それらをねずみがいる場所に応じて設置するという形になります。
また、粘着シートはねずみが通ったらシートにひっつくような仕組みになっていて、これもねずみがいる場所、通りそうな場所等に設置します。

ちなみに、ねずみが通った道を「ラットサイン」と言い、業者はその道を見つけて適切な場所にこれらの捕獲器を置くことで、ねずみを駆除しています。

殺傷によるねずみ駆除

殺傷による駆除の場合は、殺鼠剤というねずみを殺すために作られた薬を用いて駆除します。

殺鼠剤は毒エサとして、エサにまぎれこませて食べさせ、死滅させるのが主なやり方ですが、粉末状の殺鼠剤を巣に直接振りまいて一気に死滅させる方法もあります。
また、毒エサは即効型と蓄積型があり、これらも状況によって使い分けます。

毒エサに関しては、設置の仕方が重要で、最初に普通のエサを用意して安心感を与えてから毒エサを仕込ませたり、周りにあるエサとなるものを徹底的に排除して毒エサだけを食べるように誘導するやり方などがあります。

どちらもねずみのエサ場を見つけないと効果がでない方法であり、業者はねずみのエサ場あるいは巣を見つけて適した位置にこれらの毒エサを配置します。

追い出し型によるねずみ駆除

追い出し型による鼠駆除は忌避剤を用いるものと、専用の機材を用いて駆除する方法があります。
忌避剤とはねずみが嫌がる薬剤であり、スプレータイプや設置型、燻煙型などがあります。
スプレータイプはねずみが通りそうな場所などに吹きかけたり、かじられている部分に吹きかけたり、あるいは直接ねずみに吹きかけたりします。
即効性はありますが、持続性にはかける駆除方法です。

設置型はねずみがいそうなところに置くだけです。
即効性はありませんが、持続性があります。

燻煙型は煙によって拡散させ、広範囲に渡ってねずみの駆除が期待できます。

一方専用の機材を使用しての駆除は、ねずみが嫌がる超音波や電磁波を発生させる機材を使います。
超音波や電磁波によってねずみが住みづらい環境を作り出し、追い出していく駆除方法です。

環境改善でねずみの侵入を防ぐ

今家にいるねずみの駆除とは別に、これからねずみが入ってこないような作業も業者によっては行うところがあります。

これは「防鼠工事」と言われていて、ねずみが家に入ってこないような工事を行います。
穴を塞いだりすることから、「閉塞工事」と言われることもあります。

ねずみは家中のいたるところから侵入することができ、五百円玉程度のわずかな穴でも通ることができる生き物です。
業者はこのようなねずみの侵入ルートや、ねずみの通った道であるラットサインを見つけ出し、その侵入口を塞ぐことで、ねずみが入ってこれないようにします。

まとめ

このように、ねずみ駆除の方法はさまざまあります。
1つの方法だけで駆除するやり方や、いろんな方法を併用して駆除するやり方もあります。
ねずみ被害の状況や家の環境等によっても駆除方法は変わってくるでしょう。

どのような駆除手段を用いるかは業者によって変わり、最初の見積もりなどで話を聞いたり相談できたりするところがほとんどです。
そのため、今ねずみ駆除でお困りの方は一度ねずみ駆除の業者に相談するといいでしょう。

ねずみは放っておくと大量発生してしまう生き物なので、早めの対処が重要です。