住居内にネズミが出ると、巣をつくられたり家のものをかじられたりと、被害が広がるおそれがあります。住居内をネズミが移動すると非常に不衛生ですし、食品に細菌が付着するリスクもあります。

ネズミの被害に困っている場合や、被害が出る前に予防したい場合、どのような対処方法があるのでしょうか。家にネズミが寄り付く理由や、寄せ付けなくする方法を紹介します。

ネズミの侵入経路を知ろう

ネズミは体も小さく、直径3cm程度のすき間があると侵入しますが、侵入経路がわかると予防方法も検討しやすくなります。主な侵入経路は4カ所あるため、自宅内や周辺をチェックしましょう。

1つ目は、コンクリートの割れ目や冷暖房の通気口など住居につながるすき間です。2つ目は、台所や浴室の排水口です。排水溝から侵入したネズミは、配管を移動して排水口から室内に侵入します。3つ目は壁や高さのある木をのぼり屋根裏へ侵入する経路、4つ目は配管などを移動して床下に侵入する経路です。

住居周辺にネズミが出る建物や下水道がある場合は、ネズミが住居内に侵入する危険性が高まります。壁や物のすき間など移動ルートもさまざまです。すでに住居内に被害が出ている場合は、侵入口や移動ルートにも駆除アイテムを設置する必要があるでしょう。

ネズミの侵入予防アイテムを利用する

ネズミの侵入を予防するためにはさまざまな方法がありますが、もっとも手軽な方法として予防アイテムを利用するのが有効です。アイテムを1つだけ利用しても効果が期待できないと感じるときは、数種類のアイテムを併用すると非常に高い予防効果を期待できます。
ネズミ被害が実際に出ている場合は、駆除と同時に新たな侵入予防対策を行い、被害が広がらないようにすることが重要です。

具体的には、ネズミ返しや重さのある板を設置して侵入を防ぐ方法があげられます。大きな被害が出ていない場合や、あくまでも予防として行う場合によいでしょう。
住居内に被害がすでに出ているケースでは、物のすき間や食べ物が多いキッチン周辺に捕獲機や粘着シートなどのトラップを仕掛け、住居内に寄り付いているネズミを駆除するのが先決です。

その他、被害が大きい場合や駆除をしたうえで再侵入を防止する場合に効果的な方法もあります。ネズミが再度侵入しないようにするには、すき間や穴を埋める補修工事が必要になります。
その際は、ホームセンターなどで売られている粘土状の防鼠パテを使用するとよいでしょう。多くのパテにはネズミが嫌う忌避剤が含まれているため、持続的な防鼠効果が期待できます。
ネズミの出入口や穴の形状によっては、防鼠金網を使うこともあります。

ネズミを寄せ付けない環境をつくる

ネズミ被害を予防するには、ネズミの侵入を防止することが何よりも重要ですが、万が一侵入された場合も、住居内を移動したり住みついたりしないよう、ネズミが寄り付かない環境づくりが求められます。
ネズミが寄り付くのには、主に3つの理由があります。食べ物を探しやすい、安全な場所である、暖かい場所である、の3つです。それぞれの理由ごとに対策を立てることで、ネズミを寄せ付けない環境がつくれます。

しかし、ネズミの侵入を防止して寄せ付けないことを温度の面で意識するのはあまり現実的ではありません。たとえば、ネズミは寒さに弱く10度以下では動けなくなってしまいますが、その為に室温を10度以下に保つことは難しいでしょう。
そのため、ネズミが食べ物を見つけにくくして、住みつく場所がない環境をつくるなど、温度以外の部分で工夫をする必要があります。

まず、ネズミが食べ物を見つけにくくするために、密閉容器に食品を入れたうえで棚に収納することが大切です。残飯やペットのエサにも寄り付くため、残った食べ物はふたの付いたゴミ箱に捨てます。ふた付きのゴミ箱がない場合は、食べ物のにおいが漏れないように袋を二重にしてしっかりと口を結ぶことも効果的です。
ネズミは小さな体ですが運動量が多く必要なカロリーも高いため、一度に多くの食べ物を摂取できる人間の住居に入り込みます。食べ物が見つからない場所であれば、ネズミにとっては魅力がなくなるため上記の対策をとることは非常に重要です。

つぎに、巣をつくる材料をなくすために、住みつく場所がない家にすることがポイントとなります。人間の住居に住むネズミは、家のなかにある紙や布などを使用して巣をつくるため、衣服やタオルなどを収納する場所は密閉する必要があるでしょう。
温度が低い冬場でも、保温効果のある布や断熱材などを利用して巣をつくり住みつく場合があります。タンスや押し入れなど木材を使用している場所は、老朽化ですき間があく場合もあるため注意しましょう。

さらに、ネズミは臆病な動物であり、隠れる場所がないと住みつかなくなるといわれています。住居内を整理整頓しておくと隠れる場所がなくなるため、万が一侵入されても住みつく可能性が低くなります。
ただし、食べ物が見つかりにくく、巣をつくる材料・場所がない住居であっても、ネズミが侵入するおそれはゼロでは無いことに注意しましょう。住環境によっては寄せ付けない方法を実践しただけでは予防しきれないこともあるため、被害が広がっているときは専門業者へ調査を依頼するようにしましょう。

まとめ

ネズミはわずかなすき間から侵入し、住みやすい環境と判断されれば巣をつくって繁殖するおそれがあります。予防を行っても効果がない場合には、住環境や侵入経路、住宅の周辺環境などからネズミが侵入しそうな場所を特定する必要も出てきます。

すべてを確認することが難しい場合には、専門業者へ調査を依頼することも検討しましょう。