家にねずみが出てしまうと、柱や家具をかじられたり糞尿で悪臭がしたりと、大変困った事態になります。
寄生虫や伝染病を媒介することも多いため、乳幼児や妊婦、免疫力の弱い人にとっては健康被害も深刻な問題です。

種々の被害をもたらすねずみですが、そもそもなぜ発生するのでしょうか。
原因をよく知り、発生しないように対策をしましょう。

目次

ねずみが発生する原因とは

ねずみは自分の好む場所を見つければ、小さい身体を生かしてわずかな隙間から侵入してきます。
ねずみが民家などに住み着く原因は、以下のものが揃っていることが多いからです。

  • ・食料
  • ・巣の材料と巣を作れる場所
  • ・かじることができる固いもの(木材など)
  • ・冬でも暖かい環境
  • ・伝い歩きの出来る通路

普通の家であれば、これらのうちほとんどが揃っていることでしょう。
これらが原因となり、ねずみは現れます。

では、具体的にはどのような対策が出来るでしょうか。

ねずみに侵入させないための対策例

まずは、家の中にねずみが入って来ないようにしなければなりません。
以下のような対策が出来ます。

  • 1.忌避剤で侵入を阻止する
    ねずみが通り道にしそうな場所へスプレーするタイプや、煙を炊いて寄せ付けないようにする燻(くん)煙タイプ、忌避剤を入れた容器を設置するタイプなど、忌避剤には様々な種類があります。
    状況に合わせて、適しているものを使用しましょう。
    忌避剤の効果期間は、種類によって数週間~数か月など、限られています。
    そしてねずみには学習能力があるため、定期的に違うものを設置して慣れさせないようにすることもポイントです。
  • 2.隙間をパテや金属の柵で覆う
    ねずみは2~3cmの隙間でも侵入してきます。
    状況が許せば、排水口や通気口など、侵入口になり得る箇所をふさぐことも有効です。
    プラスチックは簡単に食い破られてしまうため、金属製の柵でふさぐようにしましょう。
    壁やコンクリートに穴が開いている場合は、忌避剤入りのパテなどを詰めることも効果的です。
  • 3.家の周囲を整理しておく
    ねずみの基本的な習性として、広いスペースを横切ることは滅多になく、必ずと言っていいほど何かのそばに張り付いて「伝い歩き」をしながら移動します。
    家の周りに物がたくさんあると、伝い歩きしながら家屋に近寄りやすい環境が出来てしまいます。
    出来るだけ物を置いておかず、スッキリと整理しておきましょう。

ねずみは必ず外から入ってきます。
家の周囲をよく観察し、ねずみが侵入する隙を与えない環境を整えておきましょう。

ねずみを住みつかせないための対策例

居心地の良くない家であれば、ねずみが侵入したとしても居付くことなく引き返すこともあります。
ねずみが住みにくい環境を心がけることも、大切なことです。
例えば、普段から以下のようなことに注意するとよいでしょう。

  • 1.餌になりそうなものを表に出しておかない
    生ごみを放置せず、ごみ箱もフタの出来るものを使用しましょう。
    お菓子やパンなど、袋に入ったまま出しておきがちな食べ物も、密閉容器や戸棚などにしっかり収納しておきましょう。
    ペットフードや植物の種などもねずみの餌になりますので、容器に入れてしまっておきましょう。
  • 2.巣の材料にされる物を放置しない
    ねずみは紙類や布類、レジ袋などのビニールも巣作りに使用します。
    こういった物を倉庫や天袋、押入れの奥にしまい込んだままだと、いつの間にかねずみに持っていかれてしまうこともあります。
  • 3.出来るだけマメに掃除をする
    食べ物のカスや虫の死骸など、ねずみの餌になるものを放置しないことも大切です。
    床はもちろん、戸棚の中や押入れの中など、マメに掃除をすることは予防に効果的です。

1と2は特に意識して注意しないと難しい点ですが、ねずみが一度居付いてしまうと長期戦を覚悟しなければなりません。
普段から油断せず、予防を心がけていきましょう。

まとめ

普通の民家であれば、ねずみはどこにでも発生する可能性があります。
しかし、普段から屋外を整理しておいたり、部屋の中に餌や巣の材料になるものを置かないなど、工夫出来る点は幾つもあります。

一度ねずみに住み着かれれば非常に厄介です。
被害を未然に防ぐために、今出来る対策を行いましょう。